台湾の街角で冥界の使者たちに遭遇する|七爺八爺
台湾の街をさまよっていると、時たま遭遇する冥界の使者。
中華なシンバルやら太鼓やらをどんちゃんかき鳴らしながら一行はやってくる。大手を振って練り歩く鬼たち。もちろん、中の人などいない!
交通規制もない公道を、爆竹の火花と轟音と白煙で満たしながら、御神体を乗せた軽トラが通り過ぎる。
現地人にとってはそんな祭りが珍しくもないのか、神様の脇を原チャリがビュンビュン追い越していく、なんともシュールな光景だ。
あちこちで見かけるこの手の行列、どうも各廟に祀られている神様の誕生日か何かのタイミングに、町内の組合によって行われているみたいだ。
龍山寺付近を歩いていたら、たまたま近くの廟のお祭りに遭遇。
新光三越のデパート前でも遭遇。
この冥界の使者たちのパレードに、台湾で七爺八爺と呼ばれる凸凹コンビがいる。元は福建から南洋地域が起源のようだ。
諸説あるが、背の低いのは藩無救(黒無常)、背が高いのが謝必安(白無常)。藩無救は溺死してしまい顔が黒い。謝必安は仲間が溺死してしまったのを見て、絶望して首をつって死ぬ。なので通常は真っ白な顔で長い舌を出している(写真は黒いが...)。ユニットで黒白無常と呼んだりもするらしい。死んでからは、二人仲良く冥界で職を得ているとのことだ。よかったな。
その他、鬼的なキャラについては現在調査中だ。中国語でも、ネットじゃあまりまとまった資料が見つからなくて、とにかく謎だ。