マレーシア華人が作るブルーなちまきとドラゴンボート|端午節

マレーシアの港湾都市、マラッカ(Melaka)。東西交通の要衝マラッカ海峡に面し、古くから栄えた歴史のある街だ。クアラルンプールからはバスで2時間程度なので日帰り旅行もできる。

古いお寺やモスクを見に行こうと裏道の住宅街を歩いていると、その途中に小さな粽子(ちまき)工場を見つけた。商店といった感じではないのでためらわれたが、表の看板には“零售(小売)”と書いてある。

f:id:SMALLOSSAN:20181002234300j:plain

勇気を出して中に入ってみると、たくさんのちまきが。そしてちまきのカーテンの向こうにリビングルーム笑。ちょうどお昼の時間だった。ああ、お食事中に申し訳ない。。。ともたもたしてしまったが、ご主人と奥様が気さくに対応してくれた。スミマセんです!!!

 

f:id:SMALLOSSAN:20181002234304j:plain

なんと、ここで作っているのは青いちまき、娘惹粽(ニョニャちまき)。バタフライピー(蝶豆)というタイが原産地の天然素材を使用して色をつけている。

 

f:id:SMALLOSSAN:20181002234311j:plain

なんという鮮やかなブルー!!!ちまきがとってもエレガントに見える。ほんのり甘くて上品。よくよく工場内を見回して見たら、地元の新聞に紹介された記事などが壁に貼られていた。もしかしたら結構有名なのかもしれない。

 

f:id:SMALLOSSAN:20181002234314j:plain

峇峇・娘惹(Baba-Nyonya)とは、マレー地域に定住したプラナカンチャイニーズのことを指す。峇峇がチャイニーズの男性、娘惹が女性の意味。海峡華人とも言われ、福建省から海を渡ってやってきた移民の子孫が多いようだ。だから彼らは福建語を話す。

台湾人も主に福建省からの華人のルーツなので、台湾語と呼ばれているものは福建語(または閩南語ともいう)とイコールだ。だから、台湾の旅行者は現地のマレー華人台湾語で意思疎通ができていた。

 

f:id:SMALLOSSAN:20181005001245j:plain

ちょうどこの日はマラッカ川で端午節のドラゴンボート大会が開催されていた。端午節といえば、ちまきドラゴンボート。どちらもたまたま遭遇しただけだったけど、なんとも良い週末を過ごすことができた。

 

※戦時中、日本はマレーシアを占領し、特に中華系の住民の皆さんに対して非人道的な差別や弾圧をしたという過去があります。過去の傷は簡単に癒えるものでは無いので、ご旅行中は現地の方の気持ちを無視して土足で踏み込まないようにご注意ください。

 

季節の話題はこちら↓

清明節(3~4月)

中元節/盂蘭盆節(8~9月)