フ★@*%ク・ユーって、中国語でなんていう?

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「日本語の罵り言葉教えて!」というのが、仲良くなった台湾人に聞かれる質問ランキング第1位な気がしている。

彼らは日常的に日本の漫画やドラマをよく見ているので、「バカヤロー」とか「くそぉ」とか「なめんなよぉ」くらいのワードは知っている。だが、それだと意味的にマイルドすぎて物足りないというのだ。泣く子も黙るキョーレツな一言を教えて欲しいらしい。そんな日本語、いつ使うつもりなのだ!?なんとか期待に応えたいのだが、意外と思いつかないものである。日常会話の中で普通の人が使うギリのラインで「ぶっ殺す」くらいかなぁ。

台湾人的には「殺す」とか「死ね」でも全然破壊力が足りないらしく、「なんダァ!やっぱり日本人は有禮貌なんだなぁ!」と、とても残念そうにしている。台湾では、日常的に使えるキョーレツな「罵人髒話」がゴマンとあるらしい。ガツンと一発お見舞いしてやらないと気が済まないようだ。

“なぜ日本語に罵り言葉が少ないのか?”は台湾人にとって大変気になる問題らしく(笑)、非常に面白い考察をしている台湾人YouTuberさんの動画↓を見つけた。

彼の考察では、中国人が重視しているのは「血縁」、日本人は「組織」。だから、中国語系の罵りでは「血縁」を否定し、日本では相手の「能力」を否定するものが多いというのだ。

中国語のFuck Youは“ 幹 gan4”と言い、“幹你娘”でFuck Your Motherの意味だ。「お前の母親をXXしてやる」と言われると、華人の頭にカッと血が上るらしい。英語でもMother Fucker という表現があるが... 初めてこれを聞いた時、日本人はみんな「ん...どういうこと??」って思ったんじゃないだろうか。どんなひどい意味を含んでいるのか、実はピンと来ていない可能性がある。

Fuck Your Motherに一番近い日本語表現は「お前の母ちゃんでべそ」だ。これは「お前の母ちゃんはよそのおじさんに裸を見せてるぞ」「ふしだらだぞ」という暗喩ではあるけど、「血縁」に対する力点ってどれくらいのものかなぁ。

確かに、日本人を怒らせるには「お前はこの共同体にふさわしくない」というメッセージの方が効果が高いかもしれない。日本語の罵り言葉は「バカ」「アホ」「デブ」「ブス」「ハゲ」「チビ」... など、能力や外見を否定するものが多い。「お前は基準を満たしていない、ここから出て行け」という脅迫が一番日本人を追い込む。逆に、華人にとっての居場所は家族であるから、家の外で赤の他人が自分をどう評価するかなど、はなから気にしていないのかもしれない。

おまけ

広東語は乱暴だってよく聞くが... 随分たくさんあるんだなぁ